まず、不妊症の原因として、どんな事が上げ
られるでしょうか。
女性の場合
・子宮の異常(奇形・子宮腺筋症・子宮筋腫など)
・ホルモンの異常
・卵管の異常
・排卵障害
・頚管粘液分泌不全
・免疫の異常(抗精子抗体など)
など
男性の場合
・精子数の異常
・精子の運動の異常
・勃起・射精の異常
など
女性の場合は、生理周期に応じて1ヶ月の間に何度か、超音波や、
血液検査などをする事によって、不妊症の原因を突き止めます。
そして、原因に応じて、薬で治療しながら、タイミング法を
行って行きます。
男性の場合は、マグカップ大の透明の容器に、自宅か、病院内の
おトイレもしくは、採精室で採った精子を提出して検査します。
結果が悪ければ、血液検査や、診察、超音波検査なども
行います。
そして、原因に応じて、薬で治療します。
女性に不妊症の原因がある場合が40%、男性に不妊症の原因が
ある場合が40%、両方に原因がある場合が15%あります。
不妊症の検査の結果、不妊症の原因によって、自然妊娠が
臨める場合は、タイミング指導を受けながら続けます。
場合によっては、お薬を飲んで卵子の数を、倍に増やしたり、
注射を打って、卵子の数をもっと増やしたり、
子宮内膜を厚くする為のお薬を飲んだりして、
毎日病院へ通って、頚膣超音波で、お薬の効果や、卵子の状態を
確認しながら、排卵日を待って、今日が排卵日!という日の夜、
行うという事を、毎月繰り返して行きます。
保険が効いても、毎回、3千円~5千円掛かります。
交通費も合わせると、連日通う場合、かなり負担になります。
タイミング指導を受けてもなかなか妊娠しない場合や、
不妊症の検査の結果、自然妊娠は望めないと分かっている場合には、
人工授精(AIH:配偶者間人工授精)に進みます。
人工授精は、保険が効かない為、1回の治療に、1万5千円から
2万円ほど掛かります。これとは別に、人工授精を実施する当日
までの間の、お薬や注射、診察代が掛かって来ます。
人工授精の妊娠率は10%程で、不妊症の原因によって、
もう少し妊娠率が下がります。5回目までに妊娠すると
いい方です。
人工授精(AIH)を10回程行ってもなかなか妊娠しない場合は、
体外受精(IVF)にステップアップする事もあります。
また、不妊症の原因によっては、最初から、体外受精(IVF)を
すすめられる場合もあります。
体外受精(IVF)は、保険が効かず、大変高額な治療と
なります。
病院にもよりますが、1回の治療に、35万~60万の費用が
かかります。 また、体外受精(IVF)を実施する当日までの
間にも、お薬や、注射、診察代が、別に掛かって来ます。
その、別に掛かる費用に保険を効かせてもらえるか
どうかによっても負担が変わって来ます。
体外受精(IVF)の妊娠率は、30%程度と言われていますが、
妊娠の反応が出るのが30%という事で、元気な赤ちゃんを
手に出来る確立はずっと低くなります。
不妊症の原因が分かって、初めから最も高度な治療が
必要な場合もあります。 体外受精(IVF)でも妊娠が
難しい場合には、顕微授精(ICSI)という治療を
行います。
体外受精(IVF)までの治療は、人の手で受精させる
事はないのですが、顕微授精(ICSI)では、1番元気な
精子が選ばれて、取り出した卵子に、顕微鏡を使って、
針を刺して精子を注入するという治療をします。
顕微授精(ICSI)の場合には、体外受精(IVF)よりも
5万円程、治療費が多く掛かります。
倫理的な問題で、人工授精(AIH)には進まない方、
人工授精(AIH)までは進めて、体外受精(IVF)や
顕微授精(ICSI)には進まない方もいらっしゃいます。
