人工授精とは、精子を人工的に子宮の中に注入する方法です。
夫の精子を、妻の子宮に注入する場合を、配偶者間人工
授精(AIH)、夫以外の精子を提供してもらって注入する場合を、
非配偶者間人工授精(AID)と言います。
最近では、高度生殖補助医療が進んで来たので、非配偶者間
人工授精(AID)は、体外受精や、顕微授精でも妊娠しない
場合に限って行われるようになりました。
人工授精(AIH)は、乏精子症、精子無力症など、精液の
量、濃度(数)、運動率などに問題がある場合や、頸管粘液
(けいかんねんえき)分泌不全などで、精子が子宮に入り
にくい場合や、ペニスや膣の形に問題がある場合や、逆行性
射精、勃起障害(ED)や、射精障害など、性機能障害がある
場合や、原因不明不妊(機能性不妊)の場合に行います。
人工授精(AIH)の方法は、基礎体温表や、超音波検査、
そして、尿検査でLH検査をして、排卵直前の時期を総合的に
予測します。
排卵は、自然にまかせる場合と、排卵誘発剤を使って
確実に排卵させる場合があります。
夫は、人工授精(AIH)にそなえて、4日~7日の禁欲
期間が必要です。
人工授精(AIH)当日は、精液を培養液で洗浄や濃縮で
調整して、良好な精子を注射器で妻の子宮の中、1番奥の
方へ注入します。
注入後は15分から30分(病院によっては2,3分)ほど
安静にして終了です。
人工授精(AIH)の妊娠率は10%です。人工授精(AIH)で
妊娠する方は、5回めまでに妊娠しますので、7回程度を
上限とします。
人工授精(AIH)は、保険が適用になりません。病院に
よりますが、人工授精(AIH)当日に自費で1万~3万円程度
かかります。
人工授精(AIH)という一般的な方法ではなく、子宮鏡
下で、卵管内に直接精子を注入する、子宮鏡下卵管内
人工授精(HIT)という方法もあります。
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