不妊治療: 高度不妊治療(生殖補助医療;ART) 顕微授精(ICSI)の方法・妊娠率・費用・リスク


 顕微授精(けんびじゅせい)とは、体外受精胚移植(IVF-ET)では


受精が難しい場合に、顕微鏡を見ながら、卵子に細いガラス管を刺して、


精子を注入して受精させる方法です。



 

 顕微授精(けんびじゅせい)は、重度の乏精子症、精子無力症、


奇形精子症、閉塞性無精子症などの、重症の男性不妊の場合や、


精子と卵子の受精能力に問題がある、高度受精障害の場合に


行われます。



 



顕微授精(けんびじゅせい)の種類



 顕微授精(けんびじゅせい)には、以下の3つの方法がありますが、


1番妊娠率の高い、卵細胞質内精子注入法(ICSI)が主流です。


 


透明帯切開法(PZD)


 透明帯切開法(PZD)は、卵子の1番外側にある透明帯だけに穴


 開けて精子を通りやすくする方法です。


 卵子1個に、精子数十個を合わせます。

 



囲卵腔内精子注入法(SUZI)


 囲卵腔内精子注入法(SUZI)は、透明帯の内側にある、囲卵腔


 直接精子を注入して、透明幕の通過を助ける方法です。


 卵子1個に、精子数個を注入します。



 

卵細胞質内精子注入法(ICSI)


 卵細胞質内精子注入法(ICSI)は、囲卵腔のさらに内側の、


 卵細胞の中に直接精子を注入して、卵細胞幕の通過を助ける


方法です。


 卵子1個に、精子1個を注入します。



 

 

 


顕微授精(ICSI)の方法


 精子は、精液から採れる場合は、体外受精の場合と同じです。


精液に精子がない場合には、精巣上体、または、精巣から、


精細管組織の一部を採取して、顕微鏡を見ながら精子を探して


取り出します。 精子は、直接卵子に注入するので、動いて


いなくても大丈夫です。




 卵子は、体外受精の場合と同じ方法で採卵して、洗浄します。


そして、ヒアルロニダーゼという酵素で表面の卵丘細胞を取り


除きます。




 顕微鏡下で、卵子を固定しておいて、細いガラス管に、精子


1個吸い込んで、卵子の細胞質内に突き刺して精子を注入します。





 受精後は、体外受精と同じ様に培養して、質の良い胚(受精卵)を


子宮に移植(ET)します。


 

 




顕微授精(ICSI)の妊娠率


 顕微授精(ICSI)の妊娠率は、通常の体外受精胚移植(IVF-ET)と


同じ位です。



 妊娠率は20%程度で、そのうちの流産率は23%です。


 顕微授精(ICSI)で無事に出産に至る確立は、10%程度になります。



 

 



顕微授精(ICSI)の費用


 顕微授精(ICSI)の費用は、病院によって、通常の体外受精胚移植


(IVF-ET)プラス数万円から10万円です。


 合計35万円~55万円/回ほどかかります。

 

 




顕微授精(けんびじゅせい)のリスク


 顕微授精(けんびじゅせい)は、重症の男性不妊にも妊娠の


可能性をもたらしましたが、男の子に男性不妊が遺伝する可能性が


高いので、その点も含めて、リスクをよく理解した上で、


顕微授精(けんびじゅせい)を選択するかどうか、ご夫婦で


話し合う必要があります。




 
 
 体外受精(IVF-ET)の方法・妊娠率・費用はこちらをクリックして下さい。

 

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このページは、kari777が2008年11月27日 13:13に書いたブログ記事です。

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