不妊症には、様々な原因があります。
まず、初診時には、不妊症の検査の前に、問診、内診、触診が
あります。
そして、女性は、初診時の月経周期に応じて、一般不妊検査=スクリーニング
検査を受ける事になります。
全ての一般不妊検査=スクリーニング検査を一通り行うには、1周期から
2周期、1ヶ月から2ヶ月かかります。検査の間にも妊娠のチャンスを優先しながら、
不妊症の原因が分かった時点で、検査と平行して治療が進められます。
・問診(女性の場合)
問診では、過去の病気、怪我、手術、月経歴、妊娠歴、服用中の薬、避妊期間、
不妊期間、不妊治療経験などについて、問診表に記入した後、聞かれます。
あらかじめ準備して行くとスムーズです。
・内診・触診(女性の場合)
内診・触診では、子宮膣部びらんの有無、子宮や卵巣の形や大きさ、圧痛の
有無を調べます。
・男性の場合
男性の場合は、問診で、麻疹、おたふく風邪、職業、停留睾丸の手術、
性生活について聞かれます。 子供の頃の事を調べておくとスムーズです。
また、精液検査や、視診、触診、超音波検査によって、陰嚢内の
精巣の発育状態などを調べます。
排卵日頃には妊娠を優先して精子検査は行われない場合があります。
精液検査に問題があった場合にだけ、泌尿器科で視診、触診、超音波検査へと
進みます。
精液検査を受ける場合には、5日から1週間程度禁欲してから臨みます。
女性は、月経周期によってホルモンが変化しますので、月経周期を3つに分けて、
卵胞期(月経周期1日~9日頃の低温期)か、排卵期(月経周期12日~15日)か、
黄体期(高温期6~8日)に応じた、一般不妊検査=スクリーニング検査を
行います。
受診する病院によって、検査の順番や、検査の有無は異なります。
・卵胞期(月経周期1日~9日頃の低温期)に行われる一般不妊検査
卵胞期(月経周期1日~9日頃の低温期)には、血液検査で、ホルモン検査が
行われます。LH(黄体化ホルモン),FSH(卵胞刺激ホルモン),プロラクチン
(乳汁を分泌させるホルモン)の値を調べます。検査時には採血をして帰り、
次回結果が分かります。
超音波検査では、膣にプロープを入れて、モニターに子宮や卵巣、そして
卵胞の発育状態を映し出します。そして、子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)、
子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)、卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)
などがあるかどうかも調べます。
また、卵胞期の月経終了時には、卵管造影検査(らんかんぞうえいけんさ)
という、造影剤を子宮に入れてレントゲンを撮り、子宮内腔の形、卵管の
通過性、卵管周辺の癒着があるかどうかを調べる検査を行います。
・排卵期(月経周期12日~15日)に行われる一般不妊検査
排卵期(月経周期12日~15日)には、血液検査で、ホルモン検査が行われます。
エストロゲン(女性ホルモンの一種)の値を調べます。
また、排卵期に精子の侵入を助ける頸管粘液(けいかんねんえき)が充分
分泌されているか、内診時に、頸管(けいかん)から頸管粘液(けいかんねん
えき)を取って調べます。
そして、膣から超音波検査を行って、卵胞の大きさを測り、排卵日がいつに
なるのかを予測します。
排卵期には、排卵を促す為の、LH(黄体化ホルモン)が大量に分泌されます。
LHサージがきちんと起きているかどうかを、尿検査によって調べて、排卵日が
いつになるか予測します。
フーナー(ヒューナー)テスト=性交後試験は、早朝に性交した後に
病院で、頚管粘液(けいかんねんえき)を採って、精子が元気に動いて
いるか確認する検査です。男性不妊、抗精子抗体=免疫性不妊などが分かり
ます。
・黄体期(高温期6~8日)に行われる一般不妊検査
超音波検査で、ふかふかのベッド(子宮内膜)の厚さを測ったり、排卵されて
いるか確認します。
高温期は2週間続きますが、高温期の丁度真中頃、高温期になって7日め頃に
採血をして、黄体ホルモン(プロゲステロン)の濃度を測ります。
同じ頃、子宮内膜を一部採取して、組織を顕微鏡で検査して、黄体機能が
正常かどうか、また、着床の準備が充分かどうかを調べます。
