不妊治療体験談: 流産の手術直後から(11W6D)(夫32才・妻38才)

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 流産手術の為に午前中は検査をして、午後から


入院、そして、夕方手術室で全身麻酔が効いて、


完全に意識がなくなりました。

 

 

   
 気付くと病室のベットに寝ていて、まだ麻酔が覚め切っていないようで、頭が


朦朧として、とても変な感じがしました。

 

 


 遠くの方で姪っ子の声が聞こえます。

 

 

 空耳?

 

 

 でも姪っ子の声は段々とこちらの方へ近付いて来ていました。

 

 

 母と妹と姪っ子が3人でお見舞いに来てくれたのでした。

 

 

 まだ麻酔が冷め切ってない、朦朧とした意識の中でとっさに思った事は、


 「おもてなししなくっちゃ!」


でした。

 


 

 無理して急いで起き上がると、大地で買ってあって何故か入院の荷物に


入れて来た芽吹き屋の三色団子を袋から取り出して、串の部分を持って


姪っ子に渡したり、頭が働かないのであたふたしました。

 

 


 母は看護婦さんから、


 「まだ手術が終わったばかりで麻酔が切れていない」


と聞いて来ていたので、私にまだ麻酔が切れていない事を確認すると、すぐに


帰ろうとしました。

 

 

 「ちょっと待ってぇ~」


という感じです。

 

 


 妹がケーキを買ってこようと言っていたけれど、まだ食べられないでしょう?と


聞かれたり、朝から何も食べていなくて点滴オンリーだという話をしたり、


入院の荷物を色々持って来たけど、持ってきた物は何もいらなくて、必要なのは


スリッパだっという話をしたら、売店で買ってきてくれました。

 


 そして、


 「麻酔が切れていない時に来ちゃってごめんごめん」


と母は、


 「明日退院の時に来るから」


と言って帰ってしまいました。

 

 


 せっかく来てくれたのに意識が朦朧としていて残念でした。

 

 

 

 寝起きでぼんやりしている時より、もう何段階か意識が遠かったです。

 

 

 

 しばらくすると看護婦さんがいらして、麻酔の切れ具合を確かめて下さって、


 「大丈夫です」


と言うと、ちょっと歩いてみるようにすすめられました。

 


 

 そこで、今買ってきてもらったばかりのスリッパを履いて歩いてみると、


やっぱり少しふらつきました。

 


 

 看護婦さんは、「お腹が痛くなるお薬」を持って来て下さっていました。

 

 

 これから毎食後に、その、「お腹が痛くなるお薬」を飲む事になりました。

 

 そして、久しぶりのお食事、夕食を出していただきました。

 

 


 夕食を食べ終わるともう後は何もする事がなくて暇なので、夫のすすめで


持って来ていたMDプレイヤーと私のMD全部を入院荷物の中から出してきて、


その中から今聴きたい曲を考えて、宇多田ヒカルの「First Love」と、


ブルームオブユース「ラストツアー」を聴きました。

 

 


 今聴きたい曲は、その時にならないと分からないからとの事で


夫に持っているMDを全て持たされたのですが、それが良かったです。

 


 

 お手洗いに行く時には必ずナースコールを押して、付き添っていただいて行く


という事になっていました。

 


 

 でも手術前にボタンを押してはご迷惑をお掛けしていた事もあって、1人でも


全然大丈夫そうと勝手に判断して、夜中にも何度か1人で行きました。

 


 

 夜の病院はちょっと怖かったです。

 


 

 「お腹が痛くなるお薬」を飲んでいるので、お腹はいつまでも痛いままでした。

 


 

 「お腹が痛くなるお薬」は、子宮を収縮させて、大きくなった子宮の大きさを


早く元に戻す為に飲んでいます。

 


 

 夜中は、お手洗いに何度か起きた位で、結構眠れました。

 


 

 そして、朝起きて、お部屋に付いている洗面所じゃなくて、お手洗いに付いている


広い方の洗面所へ行って、顔を洗ったり歯を磨いたりしていると、お手洗いから


1番近いお部屋が、出産されたばかりの方のお部屋だということが分かりました。

 


 

 手術前からあのお部屋に入る事にならなくて良かったわぁとぼんやりと思いながら


自分のお部屋に戻って来て、ふとベッドに横になった時に、

 

 「あ~、もうお腹の中に、ぴよちゃんはいないんだったわ~。


  妊娠4ヶ月になるからと、最後に、妊婦服を買ったりしたけど


  あれもいらなくなってしまったわ~」


と気付くと同時に急激に悲しくなって来て、声を殺して泣き始めました。

 

 


 泣き出すとすぐに、昨日左隣のベットで、私の事を心配して、先に先生に


診てもらえるようにと声を掛けて下さった年配の女性が、カーテン越しに、

 

 「どうしたの? 悲しくなっちゃったの?」


と声を掛けて下さいました。

 

 

 「はい、すみません」


と答えながら、かえって涙を抑える事が出来なくなってしまって、


そこから号泣してしまいました。

 


 

 泣けば泣くほどどんどんひどくなって、お部屋を離れてお手洗いで泣こう


などと考える余裕もなく、獣のような声で慟哭してました。

 

 

 余りにも長い時間声を上げて泣いていたので、右隣の方もカーテン越しに


つられて一緒に泣き出してしまって、その声を聞くと少し冷静に、


 「いい加減に泣き止まなくちゃ」


と思えて、なるべく声を出さないようにしましたが、ひぃいいいいっくという


息を吸い込む音はどうしても止められませんでした。

 


 朝食が運ばれて来ても、まだ、だらだらと涙をたらしながら、ひっくひっくと


しゃくり上げていましたが、食欲はあったので、涙をしたたらせながら、時たま、


ひぃ~んと激しく泣いたりしながらも、ぱくぱく全部食べてしまいました。

 

 


 朝食を食べ終わるとすぐに看護婦さんの問診がありました。

 

 


 「朝食はどの位食べましたか?」


との質問に、

 

 「全部です」


と答えると唖然とされました。

 

 


 しばらくすると、昨日、流産の手術をして下さった先生の診察があるので


ナースセンターに来て下さいと、枕元のスピーカーで呼ばれました。

 


 

 奥のお部屋から、お手洗いを通り越してナースセンターまで歩いていくと、


ナースセンターの横のお部屋で準備するように言われました。

 

 


 診ていただくと問題なしでした。

 

 

 先生は、


 「昨日の手術が遅くなってすみませんでした」


と何度も丁寧におっしゃいました。

 

 

 何だか何度もそう言われると、手術室の順番待ちではなくて、

 

 「もしかしてあの沢山の学生さん達の到着を待っていたとかそういう事なの?」


と思ってしまいます。

 


 

 内診が終わると、先生からちょっとお話があるとの事で、ナースセンターの中の


椅子に座ってお話する事になりました。

 


 先生は、


 「子宮筋腫が5cmと大きいので、血液の流れを妨げているのではないでしょうか。


  切った方がいいと思います。


  それから、不育症の検査をしてみませんか?」


とおっしゃっいました。

 


 子宮筋腫の事は、不妊専門の病院で、


 「切ると癒着など、また別問題が出てくるので、妊娠を優先させましょう」


と言われている事、


  そして、


 「不育症の検査の事は、流産の手術の前に、既に不妊専門の病院の先生に


メールでお願いしているので、不妊専門の病院に戻って受けます」


とお返事すると、先生とメールでという事に過剰反応されて、特別先生と


親しいわけではないので少し困りました。

 


 ご親切にすすめて下さったのに、お断りするような形になってしまって


とても申し訳ない気持ちで一杯で、思わず、こちらの病院で子宮筋腫


切ったり、不育症の検査をしようかと思うほどでした。

 

 


 退院の30分前、11時になると母が来てくれました。

 

 

 夫が来ていない事に腹を立てているので、今日はとても大事な、最後のお仕事が


あってと、詳しく状況を説明すると、それなら仕方ないわ、許す! なんて言って


いました。

 


 

 夫は特に来ないはずではなかったのですが、私のメールを何か勘違いして捉えて


来なくてもいいと思ったようです。

 


 

 本当は出勤前にちょっと顔を出して欲しかったのですが、後から夫に聞くと、


うちのコ(インコ)のお世話や、出窓に沢山ある植物の水やりがあったので、


朝忙しくて、病院に来なくても大変だったので午後から出社したそうです。

 


 

 夫は結局、私が入院している姿を1度も見なかったことになります。

 


 

 お仕事を優先して欲しいというのは、私の強い希望ですが、採卵の時といい、


ちょうど大事な時と重なってしまうものですね。

 


 

 入院している時はいて欲しかった気がします。

 


 

 ただ、本当に大事な時と重なってしまうので、いつも大事な時にいないとなると


お仕事にはかなり影響があると思います。

 

 

 11時半には荷物をまとめてベッドに腰掛けて待っていると、看護婦さんが


今日退院の方のベッドを順番に回っていて、私の所にもお会計の書類が来ました。

 


 

 それを持って、母とナースセンターの前を通りかかる時に、たまたま流産手術


して下さった先生にお会いしたのでご挨拶して、下の階でお会計を済ませました。

 


 流産手術費用はいくら位かしらと思っていたら、検査も含めて1泊2日で3万円


ちょっとでした。

 

 5万円は掛かると思って用意してきていたので充分足りました。

 


 母は私のお見舞いにと、Mother'sの有機果物を沢山買って大きな箱で


持って来てくれていました。

 


 方向は逆ですが、母の車で実家に寄って、お昼におうどんを作ってもらって食べて、


夕方家まで送ってもらいました。

 

 

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このブログ記事について

このページは、kari777が2009年2月12日 11:40に書いたブログ記事です。

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